今年は本当に不安定な気候ですね。
水温も上がったり下がったりで、魚も人間も体調管理にはくれぐれも気をつけないといけません。
さて、今回は、「釣り場規制について」ですが、「まき餌釣り禁止に思う」(2016/09/28UP)に引き続き、日本で最初の海軍操練局で歴史のある坂本竜馬・勝海舟でも有名な神戸の「海軍操練所」周辺の状況などをお伝えできればと思います。(写真は海軍操練所跡の石碑)
吾輩は生まれも育ちも神戸なので、神戸界隈の港や海についてはいろいろな思い出や釣り場規制の怒りも少なからずあるが、ここ数年前までは釣りができていたところでも、今は神戸の港湾周辺は皆無と言ってよいほど規制で釣りができなくなっている。
神戸では昔から神戸港~~兵庫突堤が釣り場の一等地であるが、兵庫突堤は釣り人が入れないように「金網」までしてしまっている。
理由をいろいろ聞いてみると「地元の人はゴミなどは持ち帰るが、大阪などの他方ナンバーの車が、コンビニの弁当やえさの袋をそのまま堤防に捨てて帰るので、今まで釣りぐらいならと目をつぶっていたが今回金網をつけた」とのことである。
確かに現在の限られた釣りスペースは、いつもゴミだらけで、雨などが降った時に、ごみが海に流されて毎回ゴミがなくなっているというのを繰り返しているようだ。
なるほど、地元住民には当たり障りのない説明でもあり、このことを聞くと納得する人といくつか疑問に思う人も出てくるところが釣り場規制の難しいところだ。(写真は海軍操練所跡に埋め立てて高速道路などになっている現在の様子)
神戸港のように歴史のある湾岸の権利の問題はかなり複雑で、関係者でもすべてを把握しているようでもなく、矛盾点も多々あると思われる。
海・川・池などには「漁業権」「遊漁権」があり、海関連は「漁業協同組合」で、淡水魚は「内水面漁業協同組合」があるというのは釣り人なら大半がご存知のことと思うが、この「遊漁権」というのが我々釣り人を楽しませてくれる釣り人と渡船・船釣り業の権利である。(写真は神戸市の車両立入禁止看板・後編に続く)