今回は、「アオリイカ」の釣り方全般のお話をします。
「アオリイカ」は食べても美味しく、エギや餌に抱かせて釣るという独特の釣り方で、ここ数年前より、爆発的に人気がある釣りですね。
特に「エギ」で釣る「エギング」は、誰もが知る有名な釣り方で、私がプロデュースしている「釣りまっせ!FishingCat」で、名手の田村良さんが、長年にわたりコラムを書いてくださり、「アオリイカ」についてはこれ以上はないというぐらいまで詳しく説明いただいていますので、よろしければぜひご覧下さい。
「釣りまっせ!FishingCat」初心者コーナー→アオリイカ(スマートフォン&フューチャーフォン・有料サイト)
まず、釣り方ですが、「エギ」「ウキ釣り」「ヤエン釣り」の3通りが古くから行なわれていますが、「エギ」は先述の初心者向けコラム以上のご説明は到底できませんので、「ウキ釣り」「ヤエン釣り」をもう少し詳しく説明します。(写真参照)
「ヤエン」は、15年ほど前は、一部のお店でしか扱っておらず、1,2種類しかありませんでしたが、今は多くのバリエーションが販売されています。
代表的なものでは、長さが30cmほどで、先端に2,3ヶ所針が付いており(エギのような感じです)、道糸を上から通すための輪が2ヶ所と、ヤエンを落すためのオモリが取り付けられています。
釣り方は、4.5m程度の軟調の磯竿に2号前後の道糸の先に直接針を結びつけて、「活きアジ」を殺さないように、尻尾や背びれなどに付けて、20~50m遠投して、リールのドラッグを緩めて、竿を置いてアタリを待ちます。
この時に、リールのところに専用の「鈴」を付け、道糸部分に引っ掛けて、アタリがあるとL字型の針金が外れて「鈴」がなるようにする場合と、「ドラッグ」が「ジージー」と音を立てる音でアタリをとる場合とがあります。
アジが自由に泳いでくれますので、リールを巻いて誘いをかけたり、竿を持ったまま釣ることはあまりありません。
アタリは、イカが寄ってきたらアジが逃げ出しますのですぐにわかりますが、しばらく道糸をフリーにして、イカが十分に餌を抱くまでは、辛抱強く待ちます。
そして、完全にアジを抱いたと感じたら、少しずつリールを巻いて、竿下ぐらいまでイカを寄せて、最後に「ヤエン」を落して、イカを引っ掛けます。
私の場合で、概ね10回寄せて1杯釣れる程度ですが、かなり頻繁にアタリがあり大変スリリングなので、一時期はまったこともありました。(写真は、専用の鈴とヤエンの輪の部分)
その他、「ヤエン」は黒くないとイカが警戒するから、針金を真っ黒に塗ったり、針部分を交換や追加したり(ハンダで固定する)、一から手作りしたりして楽しむこともできます。(写真は、別売している針)
また、「ウキ釣り」ですが、アジなどの餌を針に付けて、誘導ウキで釣るのですが、餌が重いので、大きめの「自立ウキ」(オモリなしでもウキが立つ)を使う場合が多いようです。(和歌山など)
アタリは、同じくしっかり餌を抱いてからあわせるようにするといいでしょう。
最後に、どのような釣り方でも「アオリイカ」は、一度餌を抱くと夢中になって食べますので、「警戒心」や「違和感」を与えないようにすればきっと初めてでも釣れると思います。
釣場で「イカ墨」を見つけたら、イカがいるポイントなので、ぜひチェックしてください。
産卵期以外はほとんど1年中釣れますし、特に秋は数釣りで、春先は大物が狙えます。
1年魚と言われていますが、3Kg以上のとてつもない大きなのもたまに釣れています。
この3通りの釣り方をマスターすれば、何処に行ってもどのような釣場でも、「アオリイカ」釣りが堪能できると思いますのでぜひお試し下さい。