まず、「管理釣り場(通称:かんつり)」と聞くと、どのような釣り場を想像されるでしょうか?
この呼び方は地域によってもかなり広範囲で使われており、これといった定義はなさそうです。
ひらたく言えば無人ではなく「管理人がいる釣り場」を指すと言えるでしょう。
また、「海」と「川・池・ダム・湖」で大きく2種類に分かれており、「海」の場合は、一般に言われる「漁協」で、「川・池・ダム・湖」の場合は、「内水面漁協」が基本的には釣り場(漁場)の管理をしています。
「海」の場合は、漁を仕事とする「漁業」と釣り人に魚を釣ってもらうための「遊漁」に分かれており、「川・池・ダム・湖」の場合は、「漁業」と「遊漁」を同じ「内水面漁協」が決められたエリアごとに担当しています。
分かりやすく見れば、日本列島を見たときに、海に面している海水魚と内陸の淡水魚の2種類の魚の管理する漁協に分かれているということになります。
それでは、海釣り公園の場合は、「管理釣り場」になるでしょうか?
しかしながら、「管理人がいる釣り場」であり、間違いなく「管理釣り場」なんですが、一般には、「釣り公園」と言った違う呼び方になっています。
主に「川・池・ダム・湖」を「管理釣り場」ということが多いです。
そこで、「管理釣り場」で楽しむために、ぜひ参考にして欲しい事項があります。
管理釣り場も無料から有料まで多くありますが、一般には有料がほとんどです。
有料の場合は、「海」では「○○時間○○円釣り放題」で、「川・池・ダム・湖」では「遊漁料一日○○円・半日○○円・年間○○円」となっています。
「海」の場合は、トイレや食事施設があったり、その釣り場の清掃や安全対策をはじめ、魚が多く釣れるように魚礁を設置したりなど、自然に天然魚が集まって釣れるようにしています。
ここ10年ほどで定着しましたが「海上釣堀」は、金額は釣り公園に比べては高くなりますが、大きな筏の周りを網で囲って、その中にマダイをはじめ、カンパチ、ヒラメ、メジロなどを数多く放流しており、初心者でも釣れるようにインストラクターをつけて少しでも多く釣ってもらえることをモットーとしている為、全国的に根強い人気があります。
大きなクーラーが満杯になるのも決して夢ではありません。
それでは、「川・池・ダム・湖」の「管理釣り場」ですが、「アマゴ」「ニジマス」「アユ」などを釣り人の数に合わせて毎年放流をしているのがほとんどなので、子供や女性でも簡単に釣ることができ、トイレや休憩所はもちろんのこと、レストランやバーベキュー施設を常備したところが増えてきています。
この場合は、釣り料金ではなく、「遊漁券(協力金)」というのを購入して釣りを楽しみ、この費用を毎年放流魚の資金に充てています。魚の数も多く設備も充実した「管理釣り場」(釣堀、釣り公園含む)で日頃のうっぷんをはらして、「大漁」をぜひ体感してほしいと思います。
釣り環境の向上や放流量の多い少ないも釣り人皆様のご支援があってこそ成り立っています。
これからも釣って楽しい、食べて美味しい魚が日本全国の海・川・池・ダム・湖にたくさん放流されることを願っています。