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釣り人工餌あれこれ

カンダイとチヌ
魚を釣るためには、①にポイント、②に時合い、③に天候(水温・波風)、④にエサ・疑似餌、⑤に仕掛け・道具、⑥にテクニック、⑦に直感、⑧に気合・集中力・体力、⑨に創造力、⑩に狩猟と食欲の本能・・・。
だと我輩は思っていますが、今回は仕掛けやテクニックよりも重要と思われる「釣り餌」について記載します。(写真は弊社の食わせダンゴで釣ったカンダイとチヌ)

自分が釣れなくて隣で釣れた人がいる時に最初に聞くのは「餌は何ですか?」「タナは?」が多いのではないでしょうか。
餌は本当に重要ですが、釣りまっせ!FishingCatのデータベースに登録されているエサ(地方名含む)だけでも230以上あるので、今回は環境にも有効な人工餌に的を絞りたいと思います。

近年、水中で自然分解するワームなど、自然環境を守るための人工餌が各社で開発されています。
ワームを食べた魚は消化されずに胃袋の中に残って死んでしまったり、ルアーやエギ(特にプラスティック製)は自然分解されず水中に残ったままとなり、漁船にからまったりなど釣りにより自然環境に悪影響を与えているのもご存知のことでしょう。
これらにより海釣り公園や特定の磯では「集魚材禁止」しているところや「ワーム・ルアー禁止」の釣り掘も増えてきています。
そもそも集魚材は、ここ30年ほど前から急激に発展し、まだまだ歴史も浅く、海底ではどのようなことがおきているのか?研究者も良く分かっていないようです。
魚は自然の生き物ですの自然界の適切なサイクルによって生息できるのは言うまでもありませんが、集魚材、麦や赤土を大量に撒く事により、海底の貝類や海草の上に乗っかり、窒息したりうまく太陽光を取り入れなかったりなどが原因(正確には検証されていないもよう)で、「海底はヘドロ状態になっている」ところもあると言われています。(写真は食わせ餌と集魚材の一部)
食わせ餌と集魚材
また、人工餌は、「食わせ」と「集魚材」の2通りに分かれますが、いずれも材料は魚にやさしい天然素材がベースとなっていますが、特に集魚材は種類も多く、特にフカセ釣りやヘラブナ釣りの場合はカバン一杯の集魚材をブレンドして使いますが、果たしてそれほど必要かどうか?効果はどのように違うのか?新製品が出るたびに頭を悩まします。
食わせ餌は、実際の釣れる生餌で分かりますが、みかん(オレンジ色)、トマト(赤色)、スイカ(緑色)、コーン(黄色)で釣り掘りのマダイやチヌは良く釣れることがあり、「魚の好む臭い・色・歯ごたえ・形状・違和感のない重力」のいずれかを備えていればまず釣れます。
集魚材は、「魚の好む天然餌を細かくしたもの・臭い・色・バラケ具合・違和感のない重力」を備えることが重要で、1つの商品では網羅できないので、複数の集魚材を混ぜて使うこととなります。実際にいろいろな種類を使って分かったことですが、「バラケ具合・違和感のない重力」においては、マッシュポテトや麹の粒子が異なるだけですので、「練り具合」でいくらでも調整でき、良く似た配合の集魚材はほとんど必要なく、大き目の粒子のものだけを持っておけば良いでしょう。
よってシンプルになり、配合も分かりやすくなります。
食わせダンゴ
まだまだこれからですが、釣り場環境の保全の為にも自然に優しい今後の人工餌に期待したいものです。
ちなみに弊社も取り組んでいます。(写真は松生工房開発のチヌ食わせダンゴ)

<松岡まさる(マツボンズ)の公式SNS>

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