まだまだ気温の変化も激しいですが、ようやく春の気配も所々に感じるようになりました。
前回、投稿しました『海上釣堀で釣果をUPする』に引き続き「海の釣り堀」についてちょっとだけ掘り下げて記載したいと思います。
まず、海の釣り堀(海上釣り堀)は十数年前の「兵庫県の家島諸島」が発祥だと言われていますが、家島諸島の釣り堀は陸続きではなく、船で「専用筏」まで渡してもらって釣りをします。
概ね、エサは持ち込みで4時間の釣り放題となっています。
普段から自然の海で釣りをしている人は、「釣り堀なんて、誰でも釣れるので面白くない」と思っている方もおられますが、実際に「ボウズ(釣果なし)」になることもしばしばあります。
また、筏の中に網を入れているのですが、「網の底が水中にある場合」と「底には網がない場合」があるので、現地で最初に確認するとよいでしょう。(写真は釣り場風景:陸続きのシーパーク佐野)
魚は養殖したものが大半ですが、マダイなどはたまに天然物も入れているところもあるようです。
主な魚は、「マダイ」と青物(メジロ、カンパチなど)ですが、釣り堀によっては、同じ魚でも悪い~良いものが入っていたり、やせているのもいます。
エサについてですが、原則的に撒きエサは禁止しています。
刺しエサについて、マダイは「オキアミ」と決め付けていてはまず良い釣果は見込めないのが面白いところで、「みかん」「プチトマト」「ニンニク」「キビナゴ」「サバの切り身」「練りエサ」など、多くの釣り人よりもより興味を引くエサに軍配があがることが多いです。
青物は「活アジ」「活アマゴ」など生きたエサをよく使います。(写真はキビナゴで釣ったマダイとクロソイ)
最後に仕掛けと釣り方ですが、釣り堀の場合は、柔らかい竿や細い道糸やハリスを使うと隣の人の仕掛けに絡まることもあり、若干太めを使うようにします。
最近は、海上釣り堀専用の仕掛けも市販されていますので、それを使うと便利でしょう。(写真は、レンタル竿と棒ウキ)
また、ウキは「棒ウキ」でもいいのですが、「大きめのどんぐりウキ」を使って、潮に流しながら誘いをかけて釣る常連さんも多く見かけます。
一番重要なのは、釣り場のポイント選びで、同じイケス内でもまんべんなく魚がいるのではなくて、どこか1ヶ所にたまっていることが多いので、しばらくあたりがなければポイントを移動することが必要です。
それと、水深を確かめて、底から少しずつタナを上げて、アタリの出る深さを狙って釣ることです。
小さな網の中では、マダイと青物が同じタナで釣れる事もありますので、エサの種類にもよりますが、ターゲットの魚のアタリを出すことが大漁への近道です。
それでもアタリがない場合は、そーっと誘いをかけて魚に食わせるテクニックも必須です。
これからの季節は、クーラー満杯も夢ではありません。
海の釣り堀(海上釣り堀)では、家族や仲間同士の貸切もあり、初心者でも大物狙いで十分に楽しめます。