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自作エサ箱を作る

姉妹ブランドの「松生工房(まっせ工房)」より発売した「桐製の本漆塗りエサ箱(定価19,950円)」の作り方の秘訣をお伝えしたいと思いますので、ご興味のある方はぜひお読みください。

まず、木製のエサ箱はいろいろと販売していますが、自分の好みに合うものはなかなか見当たらないし、また、手間がかかるため高価なので欲しくても迷うところかと思います。

最初に、木製エサ箱の基本として大事なのは、素材選びです。
木のランクには、1位がヒノキ、2位が桐、ケヤキなど、なぜかランク付けされています。
ヒノキはお風呂でもよく使われるように、水にも強く肌が滑らかですが、エサ箱となると結構加工もしづらく重いのです。
エサ箱
そこで、当社では、軽い桐を使ったエサ箱にチャレンジしました。
桐の利点はウキにもよく使われるように加工のしやすさで、弱点は、傷が付きやすいことです。
そのために、当社では、防水にも強い「本漆塗り」を行いました。(写真は完成サンプル)

次に腰にぶら下げる場合の弱点は、接着だけでは、ベルト通しが外れたり割れてしまうことです。
そのために「ステンレス製のネジ止め」を行い、その上から木工パテを埋めてペーパーがけしました。
これにより、強靭なベルト通しになるわけです。
この場合、ネジ取り付け用の丸い穴をあけるために、2枚の板を分割して1枚は、はずしてドリルで簡単に穴を空けられるようにしました。(写真はベルト通しのネジ部分)
ベルト通しのネジ部分

また、ベルト通しの素材も木材の場合は強靭な材料が求められます。
松生工房では、のこぎりやかなづちの柄にも使われる「樫の木」にノミで穴を掘って本漆を数回塗り重ねて、デザイン性と強度を上げるようにしました。
これにより、丈夫で長持ちのエサ箱へとなりました。
ベルト通しの樫の木部分
後は、フタを取り付けるの場合ですが、木製の場合は、そりが出やすいので、幾度も漆を塗り、木の隙間をできる限り埋めました。
蝶番は、ネジに木の粉を混ぜたエポキシをつけることで抜けにくくなります。
ちょっとしたことですが、少しの工夫で、あなただけの世界にひとつのオリジナルエサ箱を作ることができると思いますので、釣りの楽しみのひとつとして、ぜひチャレンジいただければ嬉しく思います。(写真はベルト通しの樫の木部分)

在庫限定でアマゾンからも1,980円(送料込み)で購入できます。
結構手間もかかりますが、一生使えるエサ箱はかけがいのない大切な釣具かと思いますよ。

<松岡まさる(マツボンズ)の公式SNS>

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