今回は、根強い人気の「堤防・波止場からのタチウオ釣り」にスポットを当ててみました。
タチウオは回遊さえしてくれば、初心者でも簡単に釣れて、食べても美味しく、シーズン期になると堤防・波止場は釣り人で大変賑わっています。
丁度暗くなる前の1,2時間が最高の時合で、暗くなると照明を海面に照らして、小魚を寄せて釣ることが多いです。
また、釣り方は、ケミホタルを道糸に付けた「ドジョウの引き釣り」が定番でしたが、今や多種多様になっています。(写真は擬似餌)
では、「堤防・波止場からのタチウオ」の釣り方ですが、
1、ルアー釣り
2、餌を付けた引き釣り
3、餌を付けたウキ釣り
4、餌を付けたズボ釣り
の4種類に分かれています。
まず、1のルアー釣りですが、釣具メーカーからいろいろなルアー・ジグ・ワーム系が発売されていますが、今回の取材では、ジグヘッドに「白系」のワームを付けたものに割合と軍配があがっていました。
時間帯は、丁度、日が落ちた頃です。(写真は、ヒットルアー)
2つ目は、昔ながらの「引き釣り」ですが、餌には、タチウオが少々かじっても丈夫な、「ドジョウ」を始め、「キビナゴ」を付けるのが多いです。
釣り方は、一旦底に落してから、誘いをかけながらリールを巻いて釣ります。
意外とこの釣り方が竿頭ということも結構あります。
3つ目は、大き目のウキにワイヤーの付いた針(1か2本針)に餌を付けて、アタリがあっても、3~5秒辛抱して、完全に沈んでから合わせて釣ります。
この微妙な合わせのタイミングが難しく、早ければ針にかからないし、遅すぎると餌だけ取られてしまいます。
4つ目の「ズボ釣り」はウキ釣りのウキをはずして、目印のタマを付けて、穂先でアタリを取る釣り方です。(写真は、キビナゴの餌をつけているところ)
概ね、タチウオが回遊してくると、ルアーと引き釣りが最初に釣れて、その後に、夜尾遅くまで、ウキかズボの餌釣りで釣れますので、時間帯によって仕掛けを複数用意する釣り人もいます。
いずれの釣り方にしても、時間帯、潮、水温や回遊状況によって、誘いや合わせが日によっても微妙に違ってくるので、大変奥深く面白い釣りです。
12月頃までは十分に釣れますので、まだ釣ったことのない方は、ぜひ釣りたてしか食べられない「タチウオの刺身(あらい)」を味わってださいね。
釣り人冥利に尽きる絶品ですよ。