魚釣りをしている人は、いくつになっても元気な感じを受けます。
そこで、今回は「釣り=元気」を無理やり?も含めてできる限り結びつけていきたいと思いますので、いつものようにマニアックですが、よかったらお読みいただき一緒になって考えていければ幸いです。
誰しも疲れた時に「何かをすると元気になる」ことが必ずあります。
音楽を聴く、スポーツをする、好きなものを食べる・・・など、各自で様々かと思います。
音楽の場合は「聴覚」で、何かを食べる場合は「味覚」ですが、「釣り」は人間の五感のどこに作用するのかを最初に検証していきます。
まず、人間は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)以上に細かく分類すれば20ほどあるそうですが、「釣り」をすることで、かなりの数の感覚に作用していることは間違いなさそうです。
ちなみに五感はギリシャ時代からの古くからの分類で、「○覚」と言われているものを拾い出してみますと、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、痛覚、圧覚、温覚、冷覚、臓器感覚、内臓痛覚、平衡感覚ほど見つかりました。
いくつかの感覚の中でも、視覚からの情報が90パーセントぐらいを占めているといわれており、ほとんどは目からの情報だということです。(写真は三重県・釣筏光丸にて)
感覚は、外の刺激によって感覚器におよぶシステムが反応する過程であり、「釣り」によって受けた刺激で、インパルス(活動電位)が発生し、それが感覚神経を伝わって中枢神経系から大脳の感覚中枢に伝達されて、初めて感覚として我々が感じることができるようになるとのことです。
上記から「釣りをする」ことで刺激を受けると思われるものは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、圧覚、温覚、冷覚、痛覚、平衡感覚で、単純な釣りより、磯に上がる、筏でだんご釣りをする、友釣りで鮎を釣るなど、少しマニアックな釣りのほうが、多くの感覚を刺激しているようです。
さらに「釣った魚を食べる」のは、味覚、嗅覚、臓器感覚、内臓痛覚に関係しています。
人間はこれらの感覚機能で得た情報を全身で記憶して、脳に蓄積することで、外来刺激に対する対応力を持つことできるそうです。「対応力=免疫力=抵抗力」に関係しており、「釣り人は元気になる」理由が良くわかるような気がします。(写真は和歌山県・上野渡船にて)”
そこで、忘れてならないものが、科学的にはまだ解明されていない、いわゆる超能力などの「第六感」です。特に「釣り人ならではの直感力」は、名手と言われている人ほどすごいものを感じませんか?
もちろん経験値もありますが、「ここのポイントが釣れる」「今日はこの餌で釣れる」「水深は何メートルがいい」など、まさしく神がかりな「第六感」が冴えているのも、元気の秘訣かも知れません。
以上のように「釣り」によって、人間の感覚を多く刺激することで、脳を含めた体全体が活性化されて元気になると思います。後半は「欲」について同じく掘り下げていきたいと思います。(写真は茨城県・弘漁丸にて)