「梅雨メジナ(グロ/グレ)」「梅雨メバル」「梅雨イサキ」など、釣り人の間では、「梅雨(魚名)」をつけて呼ぶこの時期ならではの釣りがありますが、「梅雨は釣れるのか?」について少し掘り下げていきたいと思います。
まだまだ研究資料も少ない状況ですが、皆様と共に考察できれば嬉しいです。
まず、「梅雨時期」のマイナスイメージとしては、「増水して危険」「滑りやすく危険」「釣り難い」があるのに対し、プラスイメージでは、「大喰いをする(よく釣れる)」につきます。(写真は、谷口釣船:和歌山県の釣果)
次に「梅雨時期」の大きな特徴は
「1、産卵後の体力回復(エサはほとんどとらない)が終わり、大喰いの時期にあたる(一部魚種除く)」
「2、山からの豊富なバクテリアを含んだ土が河川に流れ込み、エサが豊富になる(その後海へ流れる)」
「3、水のにごりがあるので、魚に警戒心なく釣れる」の3つあげられます。
1は、この時期ならではのもので、概ね1ヶ月ほどは続くようである。
2は、雨が降れば1年中言えるかも知れないが、この時期のバクテリアは、今まで休眠状態のものも含めてほとんどすが、再活動しはじめるものと思われる。(15度以下は繁殖力が弱く、25~30度ぐらいがベストと言われているため)
また、このバクテリアが大変よくできたもので、有害なものを食べて無害にしてくれる(すべてではない)以外に、自然発酵を行い栄養価の高い天然アミノ酸等を作ってくれるのである。
自然の循環と恵みに感謝する次第である。
3においては、逆ににごるとエサが見えないのか?
釣れなくなる魚もいるが、濁り過ぎはよくないようだ。(写真は、美代志丸:兵庫県の釣果)
本題のまとめとして、釣り人も経験をつむと、この時期のこの時間帯はこのエサがいい。と直感的に判断し、四季で変化する自然界のエサにあわせて、刺しエサ(擬似エサ・ルアー)の選別をしているのである。
結論から言えば、「梅雨はほとんどの魚種にとってはベストシーズン」と言ってようだろう。
くれぐれも、最新の気象情報に注意して無理のない釣行が必須で、管理釣り場以外での子供や女性は控えたほうがいいかも知れません。
雨がやんだ数時間だけでも爆釣もありえますので、安全対策など事前準備万全で臨んでみてはいかがでしょうか?(写真は、飯岡港・太幸丸:千葉県の釣果)