釣り人口の半数弱は淡水魚の釣りだと言われていますが、河川、釣り堀や管理池に比べても、かなり多くのフィールドがあるのが「野池とダム湖」です。
ヘラブナ、ブラックバス、鯉、ブルーギルの大型魚と出会えるチャンスも広がります。
まず写真をご覧いただきたい。
「立入禁止かつ釣り禁止」の看板が上がっています。
ここは水道の貯水池であり、明らかに釣りが禁止されていますので、釣りをすると罰せられることもあります。
しかし、ここは数十年前まで、ブラックバスやへらぶな釣りで多くの釣り人が竿を出していたのも現実で、このような看板はなかったように記憶しています。
次に「まちを災害からまもる砂防ダム(国土交通省)」の写真をご覧ください。
この周辺には立入禁止の看板は一切見あたりませんし、ヘラブナやブラックバスの釣り人もいます。
私は、過去に役所に行って、ここは自由に釣りができるのか?と担当者に聞きに行ったことがあります。
財団法人の公園緑化協会やら森林整備事務所やらいくつか管理上でも関係しており、結論を言えば「釣り人はきれいに片付けて掃除もしており黙認」とのことでした。
上記は神戸市水道局と兵庫警察署の看板であるのに対し、こちらは国土交通省であります。
管理するところが異なっているので、これも分かりにくくなっています。
また、野池においては市町村所有のものから個人所有まで様々で、実際のところ役所も完全に把握しきれておらず、昔は田んぼで農業をやっていたが今は「遊休農地」となり、その横に作られた「ため池(野池)」は活用されていないところが増えてきています。
従来なら「ため池台帳」というものがあり登録や抹消を行なわなくていけないようですが、まったく届出や管理をしていない所有者も多く、役所では放置されたため池は、子供や老人が落ちて危ないので大変困っているようです。
例えば「山登り」や「ハイキング」も同じで、実際に入山しているのは市町村所有のものから個人所有まで様々かと思われます。
しかし、登山では、心無い釣り人のように不法駐車やゴミを捨てて帰ったり、水中に釣り糸、ワーム、ルアーなどが残って現場を汚してしまい、環境を変えてしまうようなことが少ないので、あまり立入禁止らしきものは聞いたことがありません。
今回のまとめですが、「野池・ダム湖」の釣りでは、釣りをしていいかどうか?をまず確認の上、釣行されることをオススメします。
その場合はどこが管理しているか?看板や地元の方に聞けば管理しているところは分かりますので、電話されると良いでしょう。
野池やダム湖でも漁協の管理で釣り料金を払えばよいところも多くあり、街全体で「釣りで地域活性」を目指し、釣り人大歓迎のところもあります。
この場所は釣っていいのか?はっきりと分かれば禁止のところで誤って釣りをすることもなくなり釣り人の印象も向上することで、黙認の釣り場が全国に増えることを願っています。(写真は野池ならではのハタキ[へらぶなの産卵])