神戸・宇治川界隈には飲食店があるが、家内を亡くす2年前まではほとんど行ったことがなかった。
この界隈をホームグランドとしている客層は熱い人が多く、私が驚いたのは、熱くなりすぎて客同士がよく喧嘩をしているのを目の当たりにしたことだった。
争い事を嫌う私だが、そんな思いで、「飲み屋では仲良くしましょう!」と遊びで作って、よく喧嘩する人にイヤホンで聞かせたのがこの「宇治川でカンパイ!」だった。「喧嘩なんかしないで楽しくカンパイしましょう」という思いを歌詞にしている。(↓YouTubeリンク)
また、初めて使う「ボーカロイド」の実験なども含めて最初は1番のみだったが、「私も入れて欲しい」と次から次へと登場人物やお店も増えて4番までなったので、記念に残そうとCDを作った。
放送禁止のことだが、日本の有線放送では、USENとキャンシステムがあるが、USENのみ放送禁止になっている。放送禁止の理由は、「きわどい歌詞」ではなく、「店名」が入っているのが原因だった。
USENには、吉田拓郎の「ペニーレインでバーボンを」もお店の名前が入っているよ!と抗議したが、「昔はよかったが、数年前に関東周辺でお店の名前が入っている歌でかなりクレームがあった経緯がある」との説明を受けて渋々納得した。もちろんスポンサー費などもらっていないが、CMやPRソングと有線に流す歌の作り方が私の頭の中で「ごちゃまぜ」になっていたのだ。先述のように売りたいと思って作っていないのだから当然だ。
今はCMで流してもらう曲やドラマなどのテーマ曲もレコード会社が費用を払っているのが大半だと聞いているし、音楽業界もどんどん変化していると思う今日この頃だ。いろいろな制約が想像力をじゃなしないことを願う。