日本初のインターネットができたのかも知れない?!「キャプテンシステム」
NTTは、この「キャプテンシステム」広めていくために、人の集まるところに無料で体験できるコーナーを設けてあり、我が神戸駅地下のサン神戸にも長年設置していた。
新しもの好きな私は、1990年頃にNTTが試験的に行っていたこの「キャプテンシステム」をNTTとの付き合いもあり付けていたが、通信料(ビデオテックス網への接続料)は時間課金による従量制で、距離区分はなく全国均一で3分30円、夜間、土・日・祝日は5分30円だった。
使い方は、TVに電話回線を入力するモデムを繋ぐのだが、この装置だけでも15万円ぐらいした。
この「キャプテンシステム」で、提携しているところのホームページ?にアクセスができた。いくつかのコンテンツもあったが、有料でしか見れないものも多くあった。時代はファミコンなので、お金を払ってまでしたいとは思わなかったが、この考え方が、iモードを始めとしたモバイルの月額課金の発想につながっていったようにも思う。
コンテンツの中で、子供がたまにしていたのが、「福笑い」で、顔の部品を動かしていろいろと配置できるいたって単純なものだった。
福笑いの顔がすべて表示されるまでに、1分ほどかかり、たったこれを1回楽しむだけで、通信料が300円ほどかかってしまう。
テーブルゲームの走りである、画面の上部に色のついたテープを貼っていた「ブロック崩し」のようなもので、最初はこんなものだと思っていたが、「キャプテンシステム」が2008年に終了するまで、あまり進化しなかったようにも思える。
ここで、「キャプテンシステム」の技術や考え方は、日本の「iモード」をはじめとする「ガラパゴス的発想」があるがゆえに、個性はあるものの、どこでも自由にサーバを設置できるが故に、コンテンツが誰でも簡単に作れるIPアドレスによる管理手法、通信料金、専用端末ではなく、パソコンを使うなど、日本の機器メーカーなどとうまく連携できなかったのか?と思う。
今後の巻き返しにはかなりの日時がかかるが、検索エンジン、パソコンOS、スマートフォンOSなど、アメリカ勢に独占されてしまっていのが悔やまれる( ;∀;)