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竹竿と竹の種類

最近、「かっこいい竹竿」を持っているのをよくみかけるようになったように感じることが多いので、今回は案外知られていない「竹竿と竹の種類」についてピックアップして記載したいと思います。

グラスファイバーやカーボン製が出るまでは、竿と言えば「竹」というのが一般的でしたが、近年「竹竿」がひそかなブームの復活となってきています。
竹竿の釣った時の感触はなんとも言えず、釣りの楽しみ方も多様化し、「究極の釣り味」を楽しむ釣り人が増えてきているのかも知れません。

まず、竹の釣り竿は、「和竿(関東では「わざお」関西では「わかん」と呼ぶことが多い)」と言われ、この竿を作る人を「竿師(さおし)」と呼びます。
竹の特徴をフルに生かして1本100万円以上もする芸術品とも呼べるぐらいの竿を作っている方もおられます。
経済産業省の伝統的工芸品には、「江戸和竿」が認定されており、毎年国際フィッシングショーには、実演も交えて出展されています。
江戸和竿は、紀州徳川家の江戸詰めの武士である初代の泰地屋三郎兵衛(松本東作)が1788年頃に創業したのが始まりとして伝えられています。

それでは、和竿の種類についてですが、歴史のある全国に普及したヘラ竿をはじめ、関東では、シロギス、カワハギ、ハゼ、タナゴ、マブナ釣り用が多く、その他筏のチヌ釣り、アユ、イシダイ用もあり、近年はチヌ(クロダイ)のヘチ・落とし込みやシーバス用の人気が上がってきています。

次に、竹の種類ですが、経験上言える事は同じ場所の竹でも材質のまったく同じものがなく、地域によってかなりばらつきがあるように感じています。
厳密には数千種類以上あるのではないかと思っていますが、呼び名も地域ごとで異なり、やや混乱しがちですが、大きくは4種類と考えていいでしょう。

まず、乾燥した時の硬さ、しなり、材質、外見もかっこよく、竿や玉網の握り部分によく使われる【布袋竹(ほていちく・「ごさんちく」「こさん「「くれたけ」「たけだちく」「ふしよりだけ」「むちだけ」「りゅうきゅうちく」とも呼ばれる)】があります。(写真は布袋竹)
布袋竹

2つ目は、ヘチや関東の船釣り、マブナ釣りによく使われている【淡竹(はちく・「あわだけ」「くれたけ」「すじのこ」「はっちく」「はちこ」とも呼ばれる)】があります。
一見マダケにもよく似ていますが、表皮に白味を帯びており、節は2輪状であるが上部がやや膨らんでいる。
マダケの尺八と同じように、根っこを掘って、節間の短くなっているところから切り出す場合も多くあります。(写真は淡竹)
淡竹

最後に、【ヤダケ(「シノベ」「ノジノ」「ヤジノ」「ヤノ」「ニガタケ」「ノダケ」とも呼ばれる)】と【メダケ(「シノダケ」「シノ」「オナゴダケ」「カワタケ」「コマイダケ」「ニガダケ」「ジンダイチク」とも呼ばれる)】ですが、竹自体は良く似ていますが、ヤダケは、節が低くほぼ正円で、葉が大きい(長さ30cm、幅4cm)ので見極めはそれほど難しくないでしょう。
このヤダケとメダケは、節がごつごつしておらずしなやかで「ヘラ竿」をはじめ、玉網の柄や竿受けに主に使われています。

その他、ヘラ竿の先端にはマダケを竹ひごのように削ったものを使ったり、和歌山の「高野竹」なども使われます。以上ですが、竹竿の知識としてご参考いただければ嬉しく思います。(写真はヤダケ)
ヤダケ

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